神戸大学硬式庭球部 平成16年夏季合宿報告
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昭和35年卒 市山
哲
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8月6日から7日にかけて、鳥取県東伯郡の南谷テニス場で行われていた標記合宿に
参加して来ました。連日の炎天下、約30名の部員が元気に練習に取り組んでいました。
その時の様子を下記にご報告します。
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記
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1.合宿参加者
(男子) (女子)
1回生 ・西山、・谷口 ・西浜、・河原、・中西
2回生 後藤、中寺、吉井、・中村 ・中瀬古、坂尻、鍋谷
3回生 沢村、上田、大西、杉、西村 秋田、中辻、西村
4回生 寺井、田中、中谷 三上、安村
OB(OG) 宮本(H14) 上田(H15)西野(H11)
*酒井コーチは7日〜8日に参加。 4回生末光君は試験中で不在。
・ 印は 春の合宿以降の入部者。
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2.技術の向上 |
春の合宿時に比べて、テニスの技術レベルは皆確実に向上していた。酒井コーチによる
指導と各部員の努力の賜物である。今後の課題は、その技術をベースに如何に自分の
テニスを組み立てそれを実戦に生かして行くかという事にあると思う。
男子の3部校は関大、天理大を始めとしていずこも推薦でジュニア選手を採っているので、
3部で優勝し2部に上がることは決して易くはないと思うが、その可能性は十分にあると
思う。 この8月13日〜15日に近畿地区国立大学対抗テニス大会が開催されるが、今年
は男女ともに久しぶりの優勝のチャンスがあるとのこと、大いに期待したい。
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3.新入部員のパワー |
1回生男子の西浜君、女子の西浜さんはジュニア時代に実績を残したプレーヤーで、有力
な即戦戦力である。 その他女子の部に新たに入部した河原さん、中瀬古さんもかなりの
腕前で、女子部は既部員のレベルアップも含めて急に質量両面で充実した感じである。
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4.夜のミーテイング(男子)で話したこと |
1)佐藤次郎氏とスポーツマンシップ
(同氏は、神戸の大先輩の布井さんと組んで1933年の全仏、全英のダブルスで
決勝に進出、シングルスでもベスト4に残り同年の世界ランキングの3位にランクされた
早稲田の名プレーヤー。 昨年早稲田大学硬式庭球部創部100周年記念式典でもらっ
た本から紹介)
@1934年4月佐藤氏がマラッカ海峡で投身自殺したとの悲報が伝わると、世界中
のテニス関係者からその死を惜しむ弔電が寄せられた。それらの弔電を読むと
同氏がスポーツマンとして如何に世界の人々から愛され尊敬されていたかが分かる。
A彼がスポーツマンとしてその様な評価を受けた主な要因
・最後の1球まで試合をあきらめない闘魂 (この点において同氏は当時の世界的な
プレーヤーの中でも際立っていた由)
・謙虚な態度(周囲の人に対する気配り、試合相手に対する敬意)
・良きコートマナー(試合中に激することや審判にクレームをつけることは全く無かった。
ゲーム中はただひたすらテニスに集中していた)
・自分で作り上げたテニススタイル(一言で言えば頭脳的)
・余裕(コートの内外で多くの友人をつくりジョークも上手かった)
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2)全部員がランキングプレーヤーになることは出来なくとも、全部員が上記のよう
なスポーツマンを目指すことは出来る。スポーツマンの資格の中で最も大切な要素は
「闘魂」であると思う。
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以上 |
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